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濁流のような日々の中で

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『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』レビュー 

今回の記事は、PS3専用ソフト『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』のレビューとなります。
DSC_0096.jpg
パケ絵だけ見ると馬鹿ゲーにしか見えない・・・


■このゲームのあらすじ
アメリカの小さな町で3年間に渡り起き続けている連続誘拐殺人事件が再び世間を騒がせている。 この事件は『折り紙殺人事件』とも呼ばれており、雨の季節に10歳前後の少年が拉致され、4日後に溺死体となり、死体の手には決まって折り紙と蘭の花を持たされるという奇怪なものだった。ある日、心に傷を負った男・イーサンの息子であるショーンが「折り紙殺人鬼」に誘拐される。 4日後というタイムリミットが迫る中、イーサンは「折り紙殺人鬼」からの何らかの犠牲を伴う理不尽な「試練」に振り回され続ける事になるのだが・・・。(wikiより転載)




■レビュー
 ◯良い点
  ・斬新なゲームシステム
  ・緊張感のあるゲームプレイ
  ・二転三転するストーリー
  ・質感のあるグラフィック
  ・ローカライズの質
 
 ◯悪い点
  ・バグ
  ・地味に長いローディング
  ・チャプター毎に再プレイできない
  ・性的描写及び濡れ場のカット

 このゲームのゲームシステムは本当に斬新の一言に尽きます。独創的なアイデアをゲームバランスを崩壊させること無く、上手いことゲーム中に落とし込めている点は評価されるべきでしょう。グラフィックばかりが綺麗になるだけで、ゲームシステム自体は数年前のものと大差ない最近のゲームに辟易しかけている管理人にとって、このゲームのゲームシステムは非常に面白く感じられるものでした。

 リアルタイムのカットシーンに表示される入力の指示に従ってプレイヤーにボタンを押させたり、スティックを倒す・コントローラーを振る等の動作を行わさせるQTE(クイックタイムイベント)がこのゲームの要となっているのですが、これらの動作以外にプレイヤーに『行動の選択』をさせるようになっており、この点が既存のQTEと大きく異なっています。『机の上に名刺を置くのであれば△』といった何気ないものから、『この人を殺す場合はR2』といった過激なものまで、様々な選択がプレイヤーに求められます。どの行動を選択するかによってストーリー展開は大きく異なっていき、選択の結果として4人いる主人公が全員死亡することもありますが、その場合でもゲームオーバーにはなりません。どのような選択をしても何らかのエンディングにたどり着くのが、このゲームの面白いところですね。

 『どの行動を選択する』か或いは『行動を選択しない』かはプレイヤーの自由ですが、選択の時間は非常に限られている上に、何気ないような選択肢が本編の流れに予想もしない形で関与することもあるので選択時は非常に緊張します。ゲームでここまでの緊張感を感じたのは久しぶりですね。この緊張感がいい塩梅になっており、二転三転するサスペンス仕立てのストーリーの魅力を更に高める結果に作用しています。プレイヤーをここまでゲームに没頭させるゲームはそうそうないんじゃないでしょうか。

 このゲームのストーリーは個人的にはそこそこ楽しめましたが、人によっては『整合性の欠けているサスペンス』と受け取られかねない内容だったので、この点の改善は次回作への課題ですね。プレイヤーに驚きを与えようとする余り、ストーリーの整合性を多少犠牲にしてしまったといった所でしょうか。『意外性』と『整合性』のトレードオフということで妥協できるか否かによって、このゲームのストーリーを楽しめるかどうかが決まるかと思います。ですので、ストーリーに関しては余り期待せずにプレイした方が良いでしょう。

 目立つ問題点は特に見受けられませんでしたが、しいて言えば日本語版は性的描写及び濡れ場がカットされていることぐらいでしょうか。ポリゴンの絡み合いを見たいとは微塵も思いませんが、どんな要素でもオリジナルの作品からカットされるとやはり萎えてしまいます。制作者の意図した表現に忠実ではないという意味では、このゲームの日本語版は『不完全版』と言えるかもしれません。あと、チャプター毎に再プレイ出来ないのは個人的にちょっと残念だったなと思います。ゲームシステム的に仕方が無いとはいえ、違うエンディングを見るためにもう一度最初からプレイするというのは、このゲームの場合中々キツいものがあります。ムービースキップやADVでいう所の既読スキップといった機能も存在しないので、全部のエンディングを見ようと思ったら相当な時間がかかることに・・・。

 些細な問題点こそありますが、全体を通してかなりクオリティが高いです。意欲作でありながら、アイデアと技術を奇跡的なバランスで上手いこと融合させた制作元のQuantic Dreamは賞賛されて然るべきでしょう。ゲームの可能性を新たに切り拓いただけではなく、映画の進化系とも言えるこの斬新なゲームシステムは、今後のゲームの在り方に一石を投じるものですね。R☆新作の『L.A. Noire』も少なからずこの作品の影響を受けているかと思われます。人によっては『カットシーンだけのゲーム』と受け取られかねないということを考慮すると、かなり人を選ぶゲームであるということはまず間違い無いですが、少なくともプレイして損をすることはないでしょう。『主観的に』楽しむゲームと『客観的に』楽しむ映画の間の子である、この『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』は映画好きの人にこそ是非プレイしてみて欲しいゲームですね。非常にオススメの一作です。


総評:90点


HEAVY RAIN(ヘビーレイン) -心の軋むとき- PlayStation3 the BestHEAVY RAIN(ヘビーレイン) -心の軋むとき- PlayStation3 the Best
(2011/03/10)
PlayStation 3

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category: ゲーム関係

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