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濁流のような日々の中で

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『魔法使いの夜』レビュー 

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今回の記事は、PCゲーム『魔法使いの夜』のレビューとなります。
■ストーリー
 ―――坂の上のお屋敷には、二人の魔女が住んでいる―――

 1980年後半。華やかさと活力に満ちた時代の黄昏時。
 都会に下りてきた少年は、現代に生きる二人の魔女とすれ違う。

 少年はごく自然に暮らしてきて、
 彼女は凛々しく胸を張って、
 少女は眠るように隠れ住んで。

 三者三様の星の巡り。
 交わることなんてもってのほか。
 何もかも違う三人の共同生活が始まるのは、あと、もうちょっと先の話―――





■レビュー
◯良かった点
・プレイしているものを飽きさせない演出
・背景絵と立ち絵の綺麗さと豊富さ
・BGM

◯悪かった点
・明らかなボリューム不足
・キャラクターの掘り下げが浅い
・周回プレイに向かない内容
・伏線の回収が不完全


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パッケージの大きさはFate(限定版)と同じ


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日常パートの演出は戦闘パート同様に非常に凝ったものとなっており、綺麗な背景絵も相まってゲーム内世界の雰囲気を上手いこと表現出来ています。空気感とでも言えばいいのでしょうか?その時代を生きた人間しか知りえないその時代特有の空気感がこちらにも伝わってきて、妙にノスタルジックな気分にさせられました。管理人が80年代の日本に憧憬と的外れな幻想を抱いているということもあるのでしょうが、そういった気分にさせられたのはやはりライターの手腕によるところが大きいかと思います。他にプレイされた方がどのような感想を抱いたにせよ、管理人はこの点に関していたく感動しました。雰囲気が余りにもどストライク過ぎて・・・。


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本作はチャプター制になっていて、ある程度進めた段階で一旦休憩できるような配慮がなされています。クリアしたチャプター毎に書籍という形でアーカイブに追加されていくシステムはちょっと面白かったですね。このアーカイブ上で任意のチャプターから再プレイ出来る仕様になっており、中々親切な設計になっているなと思いました。再プレイの時には非常に重宝しそうな機能です。



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本作の凝った演出は、戦闘パートにおいてその真価を発揮していると言っていいでしょう。とにかく動く動く!ADVにおける戦闘パートというのは、テキストでどれだけ動きを表現出来ていても結局はプレイヤーの脳内でその動きを想像しなければならなかった訳ですが、本作の戦闘パートはこの演出のお陰で、アニメと同じように『見ただけ』でテキスト上の動きを完全に理解出来るようになっています。これは素直に「すごい!」と思いました。ADVにおける演出技法の一つの到達点と言っても決して過言ではありません。

上記のように演出は非常に素晴らしかったです。しかしながら、期待に見合う出来であったのか?と問われると「うーん・・・」と首を傾げざるを得ません。決して期待ハズレな出来という訳では無かったのですが、期待していた程のレベルの作品でも無かったというのが正直な感想ですね。『月姫』『Fate』と肩を並べる出来ではありませんでした。兎にも角にもボリュームが少なすぎます。

テキスト量で言うと前作『Fate/stay night』のセイバールートぐらいの分量でしょうか?演出のおかげでプレイ時間はある程度延びますが、それでもフルプライス分のボリュームがあるとは思えませんでした。管理人がクリアに要した時間は僅か15時間程です。
選択肢が本編とあまり関係のない番外編にしか存在せず、ルート分岐が無い1本道の内容でこのボリュームはちょっと許容し難いものがありますね。最悪ボリュームが足りていなくても伏線回収さえしっかりしてくれていたならばある程度許容出来たとは思うのですが、伏線をマトモに回収していない上にこのボリュームですからねぇ・・・。愚痴の一つでも言いたくなりますよそりゃ。
本作のどの程度のボリュームでゲーム中の伏線が如何に回収されていないかという点については、過去作をプレイしている方ならば『凛ルートと桜ルートが存在していないFate/stay night』を想像していただければ良く分かるかと思います。

如何に演出が素晴らしくても、肝心のシナリオ面が弱いために本作はCGだけは無駄に凄い最近のハリウッド映画のような状態になっており、シナリオを期待していた人には物足りなさが感じられる出来になってしまっています。未回収の伏線が多く残っている上に、メインキャラの掘り下げも足りていないのは流石にどうかと・・・。シナリオ面に関してはやや不満あり、と言った所でしょうか。
話の出処は不明ですが、魔法使いの夜は3部作構成という話があるので、続編を出すことを見越した上でワザと伏線を残したままにしているのかもしれません。まあ仮にそれが本当の話だったとしても、余り褒められたものではありませんが・・・。

本作『魔法使いの夜』は、TYPE-MOON作品のファンでなければ本作は凡作以上良作未満で、ファンであるのならば良作以上傑作未満といった評価が妥当であるように思われます。物足りない感が半端ないシナリオは兎も角、本作の演出は今後のADVにおける一つの"新基準"として捉えることが出来るので、そういった意味では重要な作品と言えるかもしれません。


総評:70点


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