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濁流のような日々の中で

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『Robotics;Notes』レビュー 

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今回の記事は『Robotics;Notes(Xbox360版)』のレビューとなります。
■ストーリー
2019年。世界線変動率「1.048596」
フォンドロイド――通称『ポケコン』の普及により、拡張現実が身近な存在となった近未来の種子島。
そんな島の高校にある『ロボット研究部』は廃部の危機に直面していた。
2名しかいない部員の一人で主人公の“八汐海翔”は、こんな状況でも“ロボ部”に興味を示さず、ひたすらロボット格闘ゲームに夢中。そんな海翔を尻目に、猪突猛進のダメ部長“瀬乃宮あき穂”は、「巨大ロボット完成」を目標に、目下の危機である廃部を避けるため、奮闘していた。そんなある日、海翔はひょんなことから『君島レポート』なる、A.R.アノテーションを発見する。
そこには、“君島コウ”という男による、世界を巻き込む陰謀の告発が記されていた。





■レビュー
◯良い点
・A.R.(拡張現実)をゲームシステムと組み合わせるというアイデア
・種子島が舞台であること
・素晴らしいBGM

◯悪い点
・著しく盛り上がりに欠けるストーリー
・アニメ化前提で作られたことがミエミエの演出
・ゲーム進行のテンポを悪くするQTE
・魅力に欠ける登場人物達
・複雑過ぎるルート分岐
・キャラクターの3Dモデル
・種子島の魅力を全く反映していない背景絵
・他ヒロインのルートが事実上存在していない点


前作である『Steins;Gate』を超すことは不可能だろうと発売前から思っていたので、大して期待せずにプレイしたのですが、期待せずにいて正解だったと思わさせられるような完成度でした。科学アドベンチャーシリーズ最低の出来と言っても決して過言ではありません。まずADVの肝とも言えるストーリーですが、これの完成度が非常に低いです。本作のストーリーは全12章から構成されているのですが、10章になるまで盛り上がる展開は全く起こりません。それに加え、10章になってプレイヤーに対して「ようやく盛り上がってきたか・・・」と思わせておいて、大した盛り上がりを見せること無くそのままEDに突入するという、前代未聞の超絶ガッカリっぷりを披露してくれます。キャラクターの魅力の無さもストーリーのつまらなさに拍車をかけており、ストーリーを通してプレイヤーが感じることは『魅力ないキャラクター達に対する苛立ち』『ストーリーの盛り上がりのなさに対する失望感』という、この手のジャンルの作品としては最悪の結果となってしまっています。特にキャラクターの魅力の無さは最近のADVの中で頭ひとつ飛び抜けており、前作・前々作に登場した非常に特徴的なキャラクターを受け入れられることが出来たプレイヤーにすら、嫌悪感を抱かせてしまいかねない有り様でした。物語を通して成長するのかと思いきや、結局最後まで成長することなく終始スカした態度で偉そうな喋り方を徹底する感情移入不可能な主人公に、度し難いほどに馬鹿(悪い意味で)で「頭の中身をスプーンで穿り出されたのか?」と思わざるを得ないようなヒロインの組み合わせは、管理人のストレスを倍増させるには十分過ぎる程の"インパクト"がありましたね。物語の語り手がコロコロと代わり、主人公以外の視点からストーリーが進められる演出が随所に挟まれる点についても評価できません。この演出の為に、ただでさえ感情移入が出来ない主人公の内面描写が掘り下げられなくなってしまっているばかりか、今後の展開についての予測を容易にさせてしまっている(対立する組織側の人間の視点からも話が語られることがその要因)ので、ストーリーを進めていく面白さをもプレイヤーから奪ってしまっています。こういった演出技巧を取り入れた背景には『アニメ化する際の手間を省く』といったような意図があるのでしょうが、ADVでそのようなアニメ向けの演出を取り入れたのは、完全な失敗であると評価せざるを得ません。また、科学アドベンチャーシリーズ恒例の陰謀論と科学考証に対する組み合わせも本作においてはマイナス要素の一つでしかなく、歴代シリーズにあった独特の緊張感無しに語られる陳腐な陰謀論は、説得力が皆無な上に薄ら寒さを感じさせるだけの低レベルな演出へと成り下がってしまっており、プレイヤーの感情に訴えかけることに盛大に失敗してしまっています。

ストーリー面における失敗だけではなく、ゲームシステム面においても様々な失敗が見られるのが残念な所ですね。まず、本作のルート分岐はツイぽ(twitterのようなもの)上にて各ヒロインに対してどのような返答をするかによって決まるのですが、これが複雑過ぎてお話になりません。wiki等の攻略サイトを見ないと任意のルートに入るのはほぼ不可能です。その複雑な分岐を経た先に待ち受けているのが、個別ルート言う名の共通ルート(個別ルートであるのにも関わらず、トゥルーエンドへと繋がるストーリーと同一時間軸上の話になっている為、特定のヒロインと関係を深めることが出来ません)という有り様。おまけに攻略する順番を間違えたら、いきなり数ヶ月後の話が始まったりする(その数ヶ月の間の話は、他の個別ルートをプレイしないと見ることが出来ません)・・・なんて場合もあるので、ストーリーを理解しながらトゥルーエンドへと至るためには、決められた順番通りに個別ルートをクリアしていかなければなりません。ストーリー以外の要素に入れ込み過ぎたが故に、ストーリー面において何らかの問題が生じてしまっているという構図はTM最新作『魔法使いの夜』と通じる所がありますね。もっとも、酷さで言えば本作のほうが数倍は上ですが。

本作の総評としては『科学アドベンチャーシリーズの新作としては落第点、ジュブナイル物のADVとしてはギリギリ及第点』といった所が妥当でしょうか。殆どの登場人物に成長が見られないまま話が終わってしまう本作を、ジュブナイル物と定義して良いのかどうかはかなり微妙な所ではあるのですが、無理矢理にでも定義しないとこの作品のADVとしてのライトスタッフ(正しい資質)が完全に消滅してしまうので、ここでは敢えて本作をジュブナイル物であると定義します。とまあ定義の問題はさておきまして、管理人の意見を言わせて頂ければ、本作は絶対に購入しない方が良いです。本作を購入出来るお金があるのならば、他のゲームを購入するか、美味しいご飯を食べに行った方が貴方の人生にとってよっぽど有意義であると胸を張って断言できます。ここまで言われてもまだ興味があるという方は、今年放映予定のアニメ版を見た上で購入するか否かを決めた方が良いでしょう。アニメ版を見る前に購入してしまった場合『ストーリーに矛盾点が多々ある上に、盛り上がるような所が殆ど存在しないこの作品をプレイするぐらいなら、ドブにソフト代を捨てた方が時間を無駄にしない分よっぽどマシだった』と思ってしまうこと確実です。


総評:45点

category: ゲーム関係

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