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濁流のような日々の中で

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『Spec Ops:The Line』レビュー 

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製品版をようやく購入出来ました。

今回の記事は『Spec Ops:The Line(PC版)』のレビューとなります。
■ストーリー
ー世界の富が集まり、中東の宝石と言われたドバイ。今、その姿は見る影もない。かつて経験したことのない砂嵐によって、全てが砂漠の海に消え、武装グループのはびこる戦場へと変貌していたー
米国陸軍デルタフォースのチームリーダー、主人公マーティン・ウォーカー大尉に中東ドバイへの着任命令が下る。ゲリラが占拠するドバイ旧市街に侵入し、ドバイでの任務中に行方不明になったジョン・コンラッド大佐を救出するのが任務だ。マーティンを待つ過酷な戦場、そこは善悪のモラルを試される過酷な運命が待ち受けているのだった・・・(日本版公式サイトより転載)





■レビュー
◯良い点
・荒廃したドバイというユニークな舞台設定
・非常にインパクトのあるストーリー
・個性あるキャラクター達

◯悪い点
・ストーリーを台無しにしてしまっているラストの展開
・シングルプレイの短さ
・一部ステージの理不尽なゲームバランス
・平凡な戦闘システム
・チープな銃声
・繋がらないマルチプレイ2012



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潰えた理想、敗れた正義

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大丈夫。なにをやってもあなたはいい人間だ。

海外のユーザーレビューにてストーリーがかなりの高評価を受けていたので、ストーリーに対するハードルをかなり上げた状態でプレイしたのにも関わらず、期待以上の出来であるストーリーだったと感じられました。家庭用ゲーム機用FPSの王者であるCoDを筆頭とした、西洋の軍隊(正義)vsテロリスト(悪)という非常に分かり易い構図に現実世界における諸勢力を無理矢理当てはめて、ストーリーなどクソ食らえだと言わんとするかの如く、次から次へと湧いてくる敵を撃ち殺し続けていくことだけが主な内容となっているシューターを『馬鹿げた内容のシューター』と形容するのならば、本作は『知的な内容のシューター』であると言えるでしょう。


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戦闘システム自体はよくあるカバーシューターと同じ

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上階の敵に銃撃

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ジップラインで横のビルへと移動

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白燐弾投下後の道を進む主人公達

戦闘システム自体はよくあるカバーシューターと何ら変わりはありません。敢えて他のカバーシューターには無い特色を挙げるとするならば、『環境を利用した敵陣の制圧(大量の砂が溜まっている場所を破壊することによって流れでた砂で、敵を生き埋めにする等)』と『仲間への指示』でしょうか。仲間への指示というシステム自体は他のカバーシューターでもよく実装されていますが、その大半が上手いこと機能させることに失敗しているので、本作の様に上手いこと機能させるのに成功するだけで、その作品の特色の1つとなってしまうんですよね。指示システムが上手いこと機能しているだけあって使い勝手は非常に良いのですが、もう少し細かく味方に指示出来れば良いのになとは思いました。細かい指示が飛ばせられたならば、戦闘時における戦略性が向上したでしょうに・・・。


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横一列に並ぶ処刑された兵士。バックに飾られた星条旗が狂気の度合いを一層濃いものにしています。

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無線を通して語りかけてくる敵(味方)

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悪夢の中の黙示録的光景

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向けられた銃口の先にいるのは敵か、あるいは・・・?

先述の通り、このゲームはストーリーのクオリティが非常に高いです。プレイヤーを善と悪、正気と狂気が渦巻くモラルの渦の中へと引きずり込み、ゲーム中で犯した殺人に対してある程度の葛藤をさせることに成功するだけではなく、アメリカが標榜する『正義』によってもたらされた負の側面を隠すことなく描ききっています。CoDを『パール・ハーバー』や『ザ・ロック』等のアメリカ的娯楽色(マイケル・ベイ色)の強い、脳天気に楽しめるアクション映画のようなゲームであると例えるならば、本作は『地獄の黙示録』『プラトーン』『ジャーヘッド』等の、戦争の狂気を全面に押し出している反戦争映画的なゲームであるといった様な例えになるのでしょうか?例えが的確かどうかはともかくとして、このゲームのストーリーに不快感を感じることこそあれ爽快感を感じることは全く無いだろうと断言できます。気分爽快なストーリーの方が好きだ、という方には余りオススメ出来ない内容ですね。素直にスルーされるのが賢明です。


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死体の山の中を歩いて行く主人公一行

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ドバイ各所で見られる狂気の残滓

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息絶える米兵。彼を殺したのは・・・?

プレイヤーは道中で様々な選択を迫られることになるのですが、この選択肢がプレイヤーのモラルを試すかのような非常に際どい内容となっており、選択を求められ時にプレイヤーを散々悩まさせてくれます。悩み抜いて選んだ選択肢が、プレイヤーの意図に反した最悪な結果を招く・・・なんてことがざらに起きるのが本作の最もエゲつない部分でして、悩むに悩ませることによってプレイヤーを作中のストーリーにどっぷりと感情移入させた後で一気に絶望へと突き落としにかかってくるものですから、かく言う管理人もとんでもなく鬱屈な気分にさせられました。これ程までにプレイヤーの心を揺さぶってくるシューターをプレイしたのは本当に久々ですね。Bioshock以来ではないでしょうか?最後の最後にある取ってつけたようなどんでん返し的展開の為に、ストーリー自体がやや破綻気味になってしまっている感は否めないものの、それを差っ引いても十分に魅力的なストーリーであることに変わりはありません。現実世界の道徳観をゲーム内世界に巧みに持ち込んだYager Developmentの手腕は評価されて然るべきでしょう。


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主人公のマーティン・ウォーカー大尉

総評としては『凡作の枠に留まらなかっただけでは無く、最近流行りのCoD型シューターからの脱却をも果たした、2012年シューター界のダークホース的な作品』といった所が妥当でしょうか。傑作とまではいかなくとも、間違いなく良作の部類に入る作品ですね。その内容故に万人にはオススメ出来ませんが、CoD的なシューターにはもう食指が伸びないという様な人は是非ともプレイしてみて下さい。一風変わった雰囲気の舞台で繰り広げられる狂気の戦争は、良い刺激になること確実です。


総評:80点


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コメント

よく友人がCodを批判するときにこのゲーム持ち出すのですが、CodやBFを好きな人=英雄志向が強くて戦争を軽く考えているみたいに捉えられるのはキツいですね…一時期開発スタッフはそんな事考えてんのか?と本気で悩んでいました(笑)

akira #- | URL | 2015/11/12 18:55 - edit

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