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濁流のような日々の中で

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『Assassin's Creed III』レビュー 

ACIII_10.jpg
3年ぶりのナンバリングタイトルである本作の出来は、果たして・・・?

今回の記事は、Xbox 360版『Assassin's Creed III』のレビュー記事となります。
いつもに増して文量が多くなってしまったので、読むのが面倒だという方は<<総括>>の部分だけ読んで頂ければ幸いです。
■ストーリー
18世紀。
北アメリカ大陸東海岸にはイギリスによって
13の植民地が形成され、先住民であるインディアンは
自由を奪われた生活を余儀なくされていた。

そんな中、先住民とイギリス人の血を引くコナーは、
植民地支配や少数民族に対する迫害を受ける中で、
不当な仕打ちや、世界にはびこる不正を無くしていく事を決意する。

時を同じくして、イギリス領の支配にあった13 の植民地が、
独立を掛けた戦いを始めた。
これが『アメリカ独立戦争』と呼ばれる戦いである。

同胞たちのため、自由のため、自らの正義のため……
コナーはさまざまな思いを胸に、戦争に参加することを決意する。(公式サイトより転載)







■レビュー
◯良い点
・綺麗なグラフィック
・キャラクターアニメーションの大幅な進化
・ゲームスコア
・生活感が感じられる街並み
・海戦ミッションの追加

◯悪い点
非常に多いバグ
『面倒臭い』を通り越して『理不尽』な内容になったフルシンクロ条件
・カタルシスが皆無な上に、設定が一部破綻しているストーリー
・前作と比べ大幅に劣化したUI
・魅力の無い新主人公と登場人物
・人にとっては「面白みにかける」と感じられるマップ
・新システムの説明不足
・狩りシステムにおけるQTEの存在


ACIII_3.jpg
細かくなったNPCの挙動は、街並みに生活感を出すことに貢献しています。

ACIII_6.jpg
リアルに再現された13植民地の街並み

●シリーズ5作目にして辿り着いた『箱庭ゲー最高峰』の境地
過去作では、イェルサレムにフィレンツェやヴェネツィア、そしてローマといった、他のゲームでは余り描かれることのない個性的な街が舞台となっていましたが、独特の雰囲気が出ている1作目を除いて、その街の『生活感』を描写出来ていると管理人が感じた作品はありませんでした。しかしながら、本作では著しく向上したグラフィックの恩恵を受けたお陰で、舞台となる街の生活感を演出するだけに留まらず、他のAAA級箱庭ゲーと同等、もしくはそれ以上の"良質の雰囲気"を醸し出すことに成功しています。
ロケーションはやや限られるものの、街にある建物(宿屋やよろず屋、印刷屋等)に自由に入れるようになったり、一部民家への侵入(逃走時のルート的なもの)が出来るようになったことや、NPCの挙動が非常に細かなものになったことも、そうした生活感や雰囲気の演出に大きく貢献していると言っていいでしょう。こうした点の大幅な改善は、管理人にとってかなり嬉しいものでした。


ACIII_4.jpg
本作では、自然環境下においてもフリーラン(パルクール)が可能。

ACIII_1.jpg
戦闘システムは刷新され、『バットマン:アーカム・シティ』の戦闘システムにより近い感じに。

●刷新された戦闘システムとフリーラン
ただアニメーションが変化しただけではなく、戦闘システムやフリーラン自体にも大幅な変更が加えられています。まず、戦闘システムは『バットマン:アーカム・シティ』を意識したと思われるシステム(攻撃をしかけてくる敵の頭上に注意マークが出る辺りが特に顕著)に変化しました。それに伴って操作が一部変更されているので、過去作の操作に慣れ過ぎていると序盤の戦闘時はカウンターが中々決められず、少し苦労することになるかもしれません。とは言え、本作の戦闘システムに一度慣れてしまうと、過去作の戦闘システムでは確実に物足りなさを感じるようになるでしょう。本作は戦闘システムに関してだけ言えば、シリーズ最高の出来になっているんですよね。敵の硬さこそ増しましたが、敵を倒す時のモーションが大幅にパワーアップしているので、倒した時の爽快感が結果的に前作より遥かに高くなっていますし、何より敵2人の攻撃を同時にカウンター出来るようになったことが大きい!それらの変更に加えて、前作と比べると圧倒的に滑らかになったキャラクターアニメーションが、戦闘の楽しさをさらに引き上げてくれています。

フリーランの方も操作が一部変更されており、過去作ではR1/RTを押した状態で☓/Aを押すか否かによって通常状態とフリーランモード(壁登り)の切り替えを行いましたが、本作ではR1/RTを押した状態にするだけでフリーランモードに切り替わります。操作が簡略化された一方で、走りたいのに壁登りをしてしまうといった様なミスが前作以上に頻発するので、次回作では操作を元に戻して欲しいですね。まあこの点に関しては、慣れればどうにかなりますが・・・。一方で、木の上をフリーラン出来るようになったのは良い進化だと思います。下を歩く敵兵をプレデターよろしく木の上から追いかけて、本作に登場する新武器【ロープダート】で木に吊るし上げて倒すのが中々に楽しい!フリーラン可能な木の配置とその数に多少問題があるとは思いますが、本作で追加された数多くの新要素の中で、ゲーム的な面白さに繋げることに成功している数少ない新要素の1つであることに間違いありません。


ACIII_11.jpg
自分の船を駆って大海原に漕ぎ出そう。

●海戦要素の追加
発売前に海戦要素が追加されることを知った時は嫌な予感しかしませんでしたが、実際にプレイしてみると、これが中々どうして面白い!帆船を操舵するという要素が珍しいということも勿論あるのでしょうが、ゲームシステム自体が中々良く出来ているので、新鮮な気持ちで楽しめました。お互い横を向き合って大砲の撃ち合い合戦をしたり、敵船のマストを特殊な砲弾でへし折って動きを止めたり、体当たり攻撃で敵の小型船を撃沈したり、風の流れを読んで敵船との間合いを詰めたりと、この時代ならではの海戦を思う存分に堪能することが出来ます。暗殺者が船長を兼任していることさえ受け入れられるのであれば、楽しめないことはまず無いでしょう。この新要素も前述の『自然環境下におけるフリーラン』と同じく、ゲーム的な面白さに繋がっている新要素ですね。


ACIII_12.jpg
アサシン・ニンポー"分身の術"。本作に存在する数多くのバグの内の1つ。

●多すぎるバグ
公式が『最大級のボリューム』と謳っているだけあって、本作のボリュームが過去最大級のものになっているのは良いのですが、バグの量まで過去最大級になってしまっているのは頂けませんね。以下に、管理人が経験したバグを列挙していきます。

・携帯している武器の消失
・弓矢、弾薬、囮、罠といった消耗品の消失
・マップ上からサブミッションのアイコンが消失
・地面に埋まる馬車
・壁に埋まる主人公
・敵対的行動をしていないのにも関わらず、いきなり敵兵との戦闘に突入する
・アイテム入手を知らせるダイアログが延々と表示され続ける
・会話イベントでキャラクターの音声が再生されない
・フリーラン時、主人公が屋根の出っ張りを掴まない
・敵が壁越しにこちらの位置を把握する

ミッションの進行に深刻な影響を及ぼすバグも報告されているそうですが、幸いなことに、管理人はそうしたバグについては経験せずに済みました。とは言え、このバグの量はちょっと酷いですね・・・。某ベセスダゲーを彷彿とさせる尋常ではない量です。普通にテストプレイしただけで分かるようなバグが多数残っているのを見ると「予め定められていた発売日に発売するために無理して出したんじゃ・・・」と勘ぐりたくもなります。深刻なバグについては早急にパッチで改善してくれるといいのですが・・・。


●フルシンクロシステム害悪論
シリーズ3作目であるBrotherhood(以下略:BH)で採用された時からフルシンクロシステムの廃止を望んでいる管理人にとって、本作の理不尽極まりない条件ばかりが設定されたフルシンクロシステムは、ストレス製造システム以外の何物でもありませんでした。『先祖の記憶を辿っていくのがストーリーなのだから、行動に制約が付くのは当然』という擁護意見もあるようですが、管理人は全くそうは思いません。行動に制約を課すのなら、スクリプトでガチガチに固められたCoDライクな一本道のゲームを作った方が良いのでは?自由度の高さが売りの箱庭ゲーであるのにも関わらず、ユーザーに遊び方を押し付けてくるのは、ただの製作者側の自己満足という風にしか思えませんね。この手のジャンルのゲーム製作者に管理人が望むことは『好き勝手に遊ぶことが出来る砂場を提供すること』であって『砂場での遊び方を提供すること』では断じて無いです。

とまあこういった感じで、フルシンクロシステムの存在自体に疑問を抱いている管理人ですが、BHに関しては苛立ちながらも全ミッションのシンクロ100%を達成しました。本作でもメインミッションに関してはBH同様にシンクロ100%を達成しましたが、本作のフルシンクロシステムは酷いの一言に尽きます。前述しましたが、フルシンクロの条件が理不尽極まりないものばかりなんですよね。普通に追いかけて捕まえた方がどう考えても早いのに、『上から飛び降りて捕まえろ』という条件のせいで無駄に時間がかかってしまったり、『船上にいる間は敵に気付かれるな』『船上にいる敵をエアアサシン(高所から飛び降りて暗殺すること。言うまでもありませんが、滅茶苦茶目立ちます)で倒せ』という、互いに相反し合っているようにか思えない条件を同時に課してきたり、挙げ句の果てには『地面に触れるな』などという、小学生が思いついた遊びのルールをそのまま拝借したとしか思えないような意味不明な条件を課してきたりと、理不尽なフルシンクロの条件を挙げて行くと枚挙に暇がありません。
中には「条件を達成出来るかどうか、テストプレイで確かめていないだろこれ・・・」としか思えない、バグと言っても差し支えのないような条件(ストーリーミッション終盤における追跡パートのフルシンクロ条件)まで存在しており、海外で不評を食らった関係か、条件が達成しやすいようにパッチによってゲームバランスを調整するという事態になってしまっています。ユーザーに遊び方を押し付けるのなら押し付けるで「バランス調整ぐらい発売前にしっかりやっておけよ!」と思わずにはいられませんでした。

フルシンクロの条件は達成しても達成しなくてもクリアには関係が無いので「そんな条件など無視してプレイすれば良いのでは?」と思われる方もおられるかもしれませんが、それはそれでストレスが溜まります。条件を全て無視してミッションをクリアすると、ミッション終了時に自分が達成しなかった条件がご丁寧に赤い☓印で示され、50/200といった感じで満点より低く得点化されるのですが、条件を無視して自分なりに上手いことミッションをクリアしたつもりでも、そうした赤☓が表示されたり低く得点化されたりするのを見ると、製作者から「上手いことプレイしたつもりなのかもしれないけどさ、条件達成してないから不合格。やり直さないとね^^」と煽られているような気がしてならないんですよね。尤も、管理人の被害妄想と言ってしまえばそれまでなのですが・・・。

『ゲームプレイの楽しさ倍減させ、ストレスを倍増させるだけのフルシンクロシステムは即刻廃止した方が良い』というのが管理人の考えですが、これがかなり極端な意見であることは重々承知しています。しかしながら、フルシンクロシステムの現状に問題があるのは明らかなので、次回作においても同システムを採用するのならせめて、本作のような減算方式ではなく加算方式に採点方式を変更して欲しいですね。これを変えるだけでも随分と違ってくると思います。現状ではただの害悪でしかありません。


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新主人公であるコナーはアルタイル、エツィオに続く"魅力的な主人公"足り得るのか?

●その者、アサシンにしてアサシンにあらず
新主人公であるコナーですが、彼が過去作の歴代主人公達のような魅力ある主人公であるかと聞かれれば、答えは「否」です。
何と言うか・・・コナーは余りにも私情・私怨に流されすぎなんですよね。彼の行動理念自体もアサシン教団のそれとはかけ離れた、『至極個人的なもの』という風にしか感じられませんでした。2作目からの主人公であるエツィオは、物語序盤でこそ『家族の復讐』という個人的な動機に基づいて行動していましたが、物語の中盤以降になると『人々の自由意志を守る』というアサシン教団の行動理念に基づいて行動していくようになり、最終的には教団において重要なポジションである"マスターアサシン"の地位に就く・・・といった様に、アサシンとして成長している様子が見受けられたこそ良い(アサクリの)主人公足り得た訳ですが、コナーにはそうした成長が全く見受けられません。敵から「蝶々追っかけて遊んでいるガキと同じ」と揶揄されるように、徹頭徹尾現実離れした理想論にしがみつき続け、私情丸出しで敵を仕留めていく様を見ていると「本作のタイトルを『Assassin's Creed(暗殺者の信条)』から『Native's Creed(先住民の信条)』に変えた方が良いのでは?」と思わずにはいられませんでした。


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現代編主人公のデズモンドの物語もついに終幕

●現代パート(デズモンド編)の終焉
BHで貼られた伏線はほっぽり投げ出され、過去作・外伝に登場した敵キャラはゴミのような扱いを受け、5作に渡って引き伸ばしされ続けてきた結末にはカタルシスが微塵も存在しなかったりと、重要な話が飛びまくる上に盛り上がる展開がほぼ皆無なコナー編のストーリー同様に、現代パートの方も散々な出来のストーリーでしたが、「本作でデズモンド編は完結する」と公式が発言していた通り、本作でデズモンド編『は』完結しました。何故含みを持たした書き方をしているのかはネタバレになるので多くは語りませんが、「シリーズを全作プレイしている人は本作のストーリーに高確率で失望させられることになる」とだけ言っておきます。こうなることは薄々予想していたとは言え、それでもやはりそれが現実となると中々に堪えるものがありますね・・・。


<<総括>>
グラフィックやアニメーションといった部分に関しては前作から劇的に進化しましたが、UIやゲームシステムが前作から大幅に劣化した挙句、大量のバグ突っ込みどころと問題点満載のストーリーといったネガティブ要素が重なり過ぎて、結果的にシリーズ最低レベルの完成度になってしまっています。MW3、BF3、ME3に引き続いて『洋ゲーの3作目は微妙な出来になる』というジンクスを破れなかった作品の仲間入りをしてしまったことは、本作にかなり期待していた管理人にとって残念で仕方がありませんでした。全てが駄目という訳では無く、光る部分も少なからず存在していることが、尚更そうした残念感を際立てている気がしてなりませんね。次回作では余計な要素に拘らず、暗殺者プレイに専念できる原点回帰的な内容になっていることを祈ります。



総評:50点


アサシン クリードIII【CEROレーティング「Z」】アサシン クリードIII【CEROレーティング「Z」】
(2012/11/15)
Xbox 360

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アサシン クリードIII【CEROレーティング「Z」】アサシン クリードIII【CEROレーティング「Z」】
(2012/11/15)
PlayStation 3

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