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濁流のような日々の中で

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『Dead Space 3』レビュー(シングルプレイ編) 

ds3
中年エンジニアの地獄体験シリーズ最新作、遂に登場

今回の記事は、PC版『Dead Space 3』のシングルプレイ部分(Co-op未プレイの為)のレビュー記事となります。
■ストーリー
冷徹な兵士ジョン・カーヴァーとともにアイザック・クラークが帰ってきた。ネクロモーフの脅威を止める危険な計画を遂行するために。 クラークとカーヴァーはともに氷の惑星「タウ・ヴォランティス」を探索し、雪崩や今にも滑り落ちそうな氷山、凶暴な自然と戦いながらネクロモーフの感染を止めることができる唯一の秘密を探ることとなる。 より脅威的に進化した敵と自然の脅威に直面する時、異なる生き様の二人はともに協力して戦い、迫りくる世界の終末から人類を救わなければならない。(公式より転載)



"Take Down the Terror(恐怖を打ち倒せ)"と題されたトレイラー。Phil Collinsの名曲"In The Air Tonight"とのマッチ感が秀逸。




■レビュー
◯良い点
・綺麗になったグラフィック
・武器のクラフトシステム
・スーツやクリーチャー等のデザイン
・銃声や環境音といったサウンド全般
・舞台設定

◯悪い点
・ストーリー展開全般
・"Dead Spaceらしさ"を捨てたゲームデザイン
・Co-opプレイを前提としたゲームバランス
・水増し感が漂うサイドミッション
・ストレスフルなボス戦
・オブジェクトや前作の劇伴の使い回しが非常に多い
・特徴がほぼ皆無なマップデザイン
・全武器の弾薬共通化
・アイテム増殖バグの存在


ds3_01.jpg
グラフィックは前作から更に向上

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大幅に進化した武器のカスタマイズ要素

●前作から進化した"数少ない"要素
このシリーズはUnreal Engine 3のような汎用グラフィックエンジンではなく、自家製のグラフィックエンジンであるVisceral Tech Engineが使用されているのですが、本作を制作するにあたって更に改良が加えられていたこともあり、前作『2』を初めてプレイした時と同様にその綺麗なグラフィックには驚かされましたね。スーツ・武器等の質感や光源処理といった部分が前作と比べるとかなり進化しており、ゲーム世界の雰囲気を醸し出すことに著しく貢献しています。綺麗な割には動作が軽いのも良い点ですね。
また、グラフィックのみに留まらず武器のカスタマイズ要素に関しても大幅に進化しています。過去作では威力や弾薬数といったようなパラメーターを上昇させる程度のものだったのが、本作では素材(フレーム・エンジン・バレル等)を選択して自分で武器を作り上げることが出来るようになりました。過去作に登場した武器を組み合わせ(パルスライフル+フォースガン等)て1つの武器にすることが出来たり、近接格闘戦専用の武器も作ることも出来たりと、カスタマイズの自由度が非常に高くなっているのが素晴らしいですね。制作側が事あるごとにこの要素を強調していたのにも納得の出来る仕上がりとなっています。


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200年間放置されていた研究施設には不自然なまでの静寂が漂う

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血まみれの床と死体が、ここで起こった惨劇を物語る

●雰囲気作りは"だけ"は相変わらず秀逸
体験版で登場したステージが屋外のみだったので「1作目・2作目のような不気味な閉鎖空間は余り出てこないのではないか?」と不安に思っていたのですが、結論を言えばそれは杞憂に終わりました。本作においても過去作と同様に、不気味な雰囲気が漂う閉鎖空間が全ステージ中の大半を占めています。とは言え、大半のステージに特徴らしい特徴が無いため、チャプターを進めていっても常に同じ場所を歩いているようにしか思えないのは明らかなマイナスポイントですね。1作目では宇宙船というステージに特徴を持たせるのが難しい舞台設定でありながら、医療区画・研究区画・機関部といったように上手いことそれぞれのステージに特徴を持たせていましたし、2作目では巨大な宇宙ステーションという舞台設定を活かして、商業地区・居住地区・行政地区といったようにステージに特徴を持たせただけでなく、ユニトロジーの教会や幼稚園といったような、際立って印象に残るようなステージを生み出すことに成功していました。しかしながら、本作にはステージごとの特徴も殆ど無ければ、印象に残るようなステージも殆ど存在しません。


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その固さに定評(?)のある本作に登場する新たなネクロモーフ"Waster"

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登場人物の数が何気にシリーズ最多です

●Co-opプレイを前提としたゲームバランスがもたした問題とストーリー展開における問題
本作は誰も求めていなかったであろうCo-opプレイに対応しているのですが、これがシングルプレイにおいて大きな問題を発生させてしまっています。発売前から杞憂していたことが不幸にも現実になってしまった形ですね。

大きな問題として挙げられるのは『敵の湧き方・数・体力の高さがCo-opプレイを前提として設定されている』ことで、これの為に本作は、過去最高レベルの難易度となってしまった上に、ややアクションTPS寄りになった2作目においても辛うじて維持されていた"Dead Spaceらしさ"も無くなってしまうという、散々な結果となってしまいました。Co-opプレイだと当然プレイヤー側の火力が増すので、それに合わせて敵を固くしたり湧き方を調整したりするというのは十分に理解できます。しかしながら、Co-opプレイに合わせたゲームバランスを余り変えること無く、シングルプレイの方に反映させるのは流石に如何なものかと・・・。本作のシングルプレイに登場する敵は、中々怯まない上にとにかく大量に出現してくるんですよね。一度壁際に追い込まれてしまうと攻撃が殆ど命中しなくなり、そのまま死ぬまでタコ殴りにされ続けることになってしまうので、敵を素早く処理することが必要となってくるのですが、前述の通り、とてつもない数の敵(しかも固い!)が一気に攻め込んでくるので、四肢の切断がセオリーだった過去作とは異なり、意識して特定の部位を狙うことよりも、とにかく敵に弾を撃ち込むことの方が重要となってきます。その為、Dead SpaceをDead Spaceたらしめていた要素である『戦略的部位破壊』を行うメリットが完全に消滅してしまっており、本シリーズが凡百とあるような単なる"化け物シューティングゲーム"と化したと言っても決して過言では無い有様になってしまっています。

そして、ストーリー展開における問題として挙げられるのが『余計な要素をフィーチャーし過ぎている』ことですね。シリーズを通して余り語られて来なかった"Markerの起源"についての話を盛り込むべきであったのにも関わらず、そうした話が本格的に語られ始めるまでの間、胸糞が悪くなるだけの陳腐な三流モノの恋愛芝居を延々と見せつけられ、1作目以上にパシらされ続けるのは何かの悪い冗談かと本気で思いました。バイオ6のシモンズ戦程酷くは無いにせよ、これまたCo-opプレイを意識した結果固くなったと思われる、ロストプラネットに出てくるAKのような外見をしたボスと数回戦わさせる(※最終戦までは倒せない)展開同じ通路を何度も行ったり来たりさせる展開もそうですが、本作はストレスフルなストーリー展開が余りにも多すぎますね・・・。『怖い』という感想は一切生じず、代わりに生じるのが『鬱陶しい』 『面倒臭い』 『退屈』といった感想であるという時点で、本作のストーリー展開はホラーゲームとしては完全に失敗してしまっていると断言出来ます。


<<総括>>
ここまで長々と不満点や問題点を書いて来ましたが、ゲーム自体の出来が悪いかと言うとそんなことは無いです。あくまで"Dead Spaceの続編として見たら"問題点が上述のように多く浮かび上がってきた、というだけの話ですね。言い換えるならば、本作は『質の高いアクションTPS』であっても『質の高いホラーTPS』ではないということです。加えて擁護するなら、ストーリーの途中の展開にこそ色々と問題はありますが、Markerという超自然的な物体に関する話を一段落させた本作の終盤の展開は、このシリーズの締め括りとしては妥当な落とし所だったのではないかなと個人的には思えました。


総評:60点


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