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濁流のような日々の中で

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『Bioshock: Infinite』レビュー 

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全世界待望のBioShock最新作、遂に日本版発売!

今回の記事は、Xbox 360版『Bioshock: Infinite(日本語版)』のレビュー記事(※ネタバレ無し)となります。

■ストーリー
アメリカ合衆国騎馬連隊の退役軍人ブッカー・デュイットは、今では私立探偵とは名ばかりの雇われ用心棒を稼業としている。そんな彼はある日、莫大な借金の清算と引き換えに、エリザベスという少女の救出を依頼された。謎多き少女エリザベス、彼女は幼少時から空中都市のどこかに幽閉されているという。少女を救い出し、雲の間に浮かぶ空中都市コロンビアから脱出せよーー



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パッケージ版のカバーはリバーシブル仕様になっています。


栄えしものは、必ず落ち行く



■レビュー
◯良い点
・"天空都市コロンビア"の秀逸な世界観描写
・レトロフューチャーな雰囲気
・前作よりアクション性が増した戦闘システム
・エリザベスと敵のAI
・アートワーク全般

◯悪い点
・難解極まりないストーリー展開

・日本版特有の表現規制(CS版のみ)
・1作目、2作目と比べると狂気や不気味さが薄れてしまっている
・ただの作業ゲーと化しているサブクエスト
・携行できる武器数の減少
・やや銃撃戦寄りになってしまっている戦闘
・1本道のマップが多い
・カスタムしても武器の外見が変化しない
・ボス敵との戦闘が少ない
・クリア後の余韻をブチ壊すエンドロールの実写映像(メイキング映像)




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天高くに浮かぶは帝国主義期アメリカにおける理想の究極の形ーーその名は"コロンビア"

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細部に至るまで緻密に作り込まれた世界観が、プレイヤーのゲーム内世界への没入感を高めてくれます。

●ようこそ、この世の楽園(コロンビア)
1作目・2作目のの舞台となった海底都市ラプチャーと同様に、本作の舞台となる天空都市コロンビアもその作り込み具合が非常に素晴らしく、プレイヤーは"ただそこを歩く"だけで、たちまちゲーム内の世界観に引きずり込まれてしまいます。Ken Levine氏率いるIrrational Gamesの他の追随を許さないゲーム内世界観の構築能力と、唯一無二と言っても決して過言ではない秀逸なアートワークとの融合によって齎された、独創的かつ幻想的なコロンビアという尋常ならざる完成度の高さを誇る舞台が、ゲーマーによって長きに渡って語り継がれ、また、ゲーム史においてもその名が刻まれることに何ら疑う余地はありません。本作の舞台設定に少しでも魅力を感じるのであれば、それだけの理由で本作を購入しても決して損をすることは無いと言い切れるレベルですね。




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"スカイライン"を駆使してマップを縦横無尽に駆け回れば、敵を撹乱/強襲することが可能

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特殊能力の"ビガー"を的確に使えば、戦いを有利に進められます。

●洗練された戦闘、薄れた探索要素
本作の操作感や戦闘システムは1作目・2作目と比べると随分"シューター然"としたものとなっており、やや銃撃戦寄りになってしまっている戦闘といった諸要素も相まって、良く言うとアクション性が高く、悪く言うと没個性的な仕上がりになっています。遊びやすくなったという意味では間違いなく前作から洗練されてはいるのでしょうが、遊びやすさとトレードオフで"BioShockらしさ"が薄まってしまっている点に関しては、人によっては思う所があるかもしれません。個人的には『本作ならではの独特のカラーをもう少し持たせて欲しかったな』と、若干の物足りなさを感じてしまいました。高速かつ立体的な戦闘を可能とさせる"スカイライン"の導入や、操作性の向上(CoD型のボタン配置の導入)といった、素人目から見ても練り込まれたことがハッキリと分かる要素に比べると、どうにも練り込み不足感が否めない"ビガー"の垢抜けなさも、そうした物足りなさを感じさせる一因となってしまっています。

また、過去作以上にストーリー主導型のゲーム内容になっている為か、本作は1本道のマップばかりで構成されており、過去作にあった『探索の楽しさ』は正直、全くと言って良い程に感じられませんでしたね。サイドクエストで立ち寄るロケーションにしてみても、同じ道を行ったり来たりさせられる作業的な内容の物が多く、プレイしていて「何だかなぁ・・・」と思ってしまうことが度々ありました。




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物語の鍵を握る少女、エリザベス

●『良くできたストーリー』≠『凄いストーリー』
1作目のストーリーが秀逸な出来だっただけに、本作のストーリーに期待されている方はさぞ多かった(管理人もその内の1人)ことでしょう。それを承知で敢えて個人的な意見を言わせてもらえば、正直、本作のストーリーは微妙な出来だったと思います。
ただし、ここで言う『微妙な出来』とは、致命的な矛盾を孕んでいるだとか登場人物に感情移入出来ないといったような、物語として最低限守らなければならない約束事を守っていないという意味では断じてなくて、1作目のストーリーと比較するとそのように感じてしまう、という意味で使っています。加えて言うのであれば、本作のストーリーの骨子はしっかりとしていますし、広げた風呂敷を一応は畳みきっています。では、一体何が管理人に本作のストーリーを「微妙な出来だった」と感じせしめたのかというと、『尋常じゃない程の話の分かり難さ』『"ゲームならでは"の面白さではなく、映画的な面白さを追求したストーリー』の2点です。

まず前者の方から説明していくと、本作のストーリーは非常に分かり難い作りになっているんですよね。と言うのも、欧米の宗教観やアメリカの歴史的な背景をある程度知っていることを前提とした上で話が進むことに加えて、終盤になって怒涛の勢いで今までの伏線を一気に回収しにかかってくるので、何の情報も知らない1周目だとその余りの情報量の多さに理解が全く追いつかず、十中八九置いてきぼりにされた気分にさせられるからです。更にその伏線の回収の仕方も問題があるというか・・・兎にも角にも説明不足過ぎるんですよね。ネット上にある解説や考察を読んで「ああ、そういうことだったのか!」と納得は出来たものの、ゲーム外の情報や考察を読まないと、本筋すら余り理解できないストーリーって1つの作品としてどうなんだろうか・・・と思わざるを得ませんでした。それと、言い過ぎるとネタバレになってしまうので余り大っぴらには言及しませんが、本作のストーリー上のトリックは、日本において様々な作品(主にADV)によって手垢にまみれる程使いまわされたトリックであった為、物語の核心部分の大半が既視感を感じるものとなってしまっていたことが個人的には最も残念でしたね。海外では斬新なのかもしれませんが・・・。

次は後者の方の説明になるのですが、1作目のストーリーは、ゲーマーの常識を逆手に取るというとんでもなく型破りなアプローチで"ゲームならでは"の面白さを追求した、斬新かつ秀逸な出来に仕上がっていました。だからこそ管理人は『Bioshock』という作品に惚れ込んだ訳なのですが、しかしながら、本作のストーリーはそうした面白さを追求せずに、他の大多数のゲームのように映画的手法に基づいたアプローチで"映画的な面白さ(ゲーム特有の面白さではない)"を追求したストーリーとなっていたので、少々ガッカリしてしまいました。ストーリーの出来が悪いという訳ではないのですが、どうにもやるせないです。


<<総括>>
個人的に色々と思うところがあるとは言え、本作が『完成度の高いゲーム』であることに異論はありません。ただ、本作を初代Bioshockのような"傑作"として評価することは残念ながら出来ませんね。管理人的に本作は良作以上秀作未満といった感じの作品でした。楽しめなかった訳では断じて無いのですが、プレイ後の心情を考えると、1作目の時のように「他の人にもオススメしたい!」とは素直に思えないこともまた事実です。決して出来が悪い作品ではないのですが、1作目・2作目以上に人を選ぶきらいがあるので、本作をプレイし始める際には過剰な期待を捨てて、洗礼を受けた気分でプレイされることをオススメします。


総評:75点


Bioshock Infinite(バイオショック インフィニット)Bioshock Infinite(バイオショック インフィニット)
(2013/04/25)
Xbox 360

商品詳細を見る

Bioshock Infinite(バイオショック インフィニット)Bioshock Infinite(バイオショック インフィニット)
(2013/04/25)
PlayStation 3

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category: レビュー

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コメント

ラストシーンは正攻法で考察するとやもやしてしまうので、
キリスト教圏の価値観で考えないと厳しいですね。
日本人プレイヤーでプレイ後すぐに手放しで褒めちぎっている方々は偽りの羊飼いではないかと・・・。

死んだ時にドアを開けるシーンから再開が意味深だったので何かあるのかと思っていたのですが、
結局ゲームプレイは反映されない形で終わったのが残念でした。

riox3san #uljwEXkE | URL | 2013/05/08 10:00 - edit

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