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濁流のような日々の中で

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『ディアトロフ・インシデント』&『クロニクル』視聴 





前々から気になっていたPOV形式の作品である『ディアトロフ・インシデント』と『クロニクル』をようやく見ることができました。同じPOV形式の作品ではありますが【世間的な評判が最悪に近い作品】【そこそこ評判の良い作品】という形でハッキリと明暗が分かれているという点では、かなり違いがある作品同士の組み合わせと言えるかもしれません。それで両作の感想なのですが、意外にも両作共にそれなりに面白いと感じました。

Yahoo映画のユーザーレビュー驚異の2.5点以下(5点満点中)をマークしていたディアトロフ・インシデントに関しては、矛盾点(足跡の存在等)や回収されていない伏線(気象箱の中にあった"モノ"は誰が何の為に置いたのか?等)があったことは少々気になったものの、終盤からラストにかけての怒涛の展開・・・もとい超展開が、何故か自分の中で物凄くツボってしまったので、結果として"そこそこ見れる作品"という評価に落ち着きました。ただ、恐ろしく人を選ぶ映画であることは間違いないので、陰謀論好きな人(【エリア51】や【フィラデルフィア・エクスペリメント】というワードを聞いてワクワクする人)やB級映画のパッケージを見てワクワクする人、B級映画大好きな人以外は極力見るのを避けた方が良いかもしれません。間違っても『ダイ・ハード2』や『クリフハンガー』を手がけたあのレニー・ハーリン監督の最新作だから、という理由で見てみようとは思わないように!その理由で見たら十中八九後悔することになる、とだけは言っておきます。本作はただのB級映画ですからね・・・。

一方クロニクルに関しては、物語の最初から最後まで予告編を見て誰もが予想できる展開そのまんまの展開で話が進むので、意表を突くような展開であるとか、ディアトロフ・インシデントのような奇をてらった展開は一切含まれていなかったのですが、人物描写に人間関係といった人間ドラマ部分が非常に丁寧に描かれていたので、他のPOV形式の映画とは比べ物にならないぐらい感情移入した状態のまま、最後まで見ることができました。
その家庭環境故に屈折した性格になってしまったティーンエイジャーの少年が、偶然得てしまった身に余る力に振り回されていく様を、生々しさを感じてしまう程にリアルかつ痛々しく描くことに成功している、ということもそうなのですが、POVという手法を映像面だけでなくストーリー面においても効果的に活用できている点が素晴らしいなと個人的に思いましたね。他のPOV形式の作品だと余りそういったストーリー上の意味付けはなされていないのですが、本作においては主人公がカメラを回すこと自体にちゃんとした意味付けがなされています。
単に流行に乗っただけの"粗造POV作品"とは異なり、本作がPOV形式を採用しているのにはちゃんとした理由があるということですね。万人受けはしないでしょうが、かなり完成度が高い作品なのでオススメしておきます。

category: 映画関係

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