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濁流のような日々の中で

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『Watch Dogs』レビュー 

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今回の記事は、PS4版『Watch Dogs』のレビュー記事となります。





■ストーリー
フィクサー(請負人)エイデン・ピアース。 ソーシャルエンジニアという表の顔の裏で、ハッキング技術を生かしたフィクサーとして、の顔を持つ。しかしその裏稼業でトラブルに巻き込まれ、敵の報復によって姪の命を奪われた。復讐を誓うエイデンは自らのハッキングスキルと人脈を頼りに、強大な悪意に戦いを挑む。


[スクリーンショット]
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[動画]







■レビュー
◯良い点
・綺麗なグラフィック
・丁寧に作り込まれたシカゴの街
・ハッキングを軸に据えたゲームシステム
・地に足の着いたリアルな世界観
・登場人物達のデザイン
・キャラクターのモーション
・日本語吹き替えのキャスト
・電車に乗れる!車内を歩き回れる!ブラボー!

×悪い点
・盛り上がらない上に分かり難いストーリー展開
・空虚なサブミッションの数々
・雑なローカライズ
・人格破綻者の主人公
・ミッション中にしか回収できないコレクタブル要素の存在
・カーチェイスがつまらない
・車の操作性と破損表現の手抜き
・ドライブバイが出来ない
・警察ヘリからの狙撃の異常な命中率の高さ
・武器の銃声と挙動がイマイチな点
・一部ミニゲームの異常な難易度の高さ

△良いとも悪いとも言えない点
・デジタルドラッグ要素全般
・無駄に多い下ネタ
・NPCのリアクション
・オンライン要素
・運転時の1人称視点(巻き込み確認不可)
・一部シーンのカットと表現規制




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通話中のNPCをハッキングして通話内容を盗聴している様子。

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サブイベントはランダムに発生。容疑者を殺害するか生け捕りにするかで貰える経験値が変動する。

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ステルスプレイか突撃プレイか、選ぶのはプレイヤー自身。

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本作のスキルツリー。ハッキング・コンバット・ドライビング・クラフトの4スキルを成長させていく。

○新規IPという挑戦
グラフィックの劣化で一騒動起こったものの、ゲームの内容自体は『新規IPの第1作目』ということを考えれば中々良く出来ていると思いました。中でも特にハッキング要素をメインに据えたゲームシステムは、他のオープンワールドゲームとの明確な差別化を図ることに見事成功していることから、本作における最も素晴らしい要素であると言っていいでしょう。実際にプレイするまでは「UBI側が言う程大した要素ではない」と完全に思い込んでいただけに、これは嬉しい誤算でしたね。作り込みの甘いオープンワールドゲームでありがちな"マップが広いだけで結局1本道のゲームと出来ることが大差ない状態"に陥ることを、マップそのものをゲームシステムのコア部分(ハッキング要素)に結び付けることによって巧みに回避しています。ただ、銃撃戦ではハッキングを使わなくても何だかんだでゴリ押しできてしまうので、敵の妨害やマップギミックの操作といった、他作品において既に実装されている要素だけではなく、本作ならではの独自要素を実装して欲しかったなとは思いました。

UBI製オープンワールドゲームにしては(言い方はアレですが・・・)街自体もよく作り込まれており、街中にいるNPCの行動パターンの多彩さも相まって、生活感を街の至る所で感じることができます。壁に向かってサッカーボールを蹴って遊んでいたりラップ勝負をしていたりと、街中で見かけるNPCに関してはその行動パターンがGTAVのNPCをも上回っていいると言っていいでしょう。しかし一方で、車に乗っているNPCのリアクションが余りにも乏しすぎて(追突してもほぼ無反応)物足りなさを感じたり、UBIJの手抜きローカライズのせいでNPC2人が日本語と英語で会話している雰囲気ブチ壊しな光景を何度も目にして萎えさせられたりと、没入感が阻害されてしまう出来事が地味に多く、前述した『NPCの行動パターンの多彩さ』という良さを殺してしまっているのが何とも残念な所です。しかしUBIJは一体どうしたんだか・・・ACIVの未翻訳オーディオログの件といい、最近になってローカライズが雑になってきている気がしますね。それでもまだ「完成度が高い」と言えるレベルのローカライズはしてくれているので現状ではそれ程不満には思ってはいませんが、今後が思いやられます。




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ARシューティングゲームを真っ昼間の公道でプレイする39歳男子。

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スパイダータンクを駆り、警察を叩き潰せ!自警活動?そんなもんク○食らえだ!!!

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ARアクションゲームを墓地でプレイする恐れ知らずな39歳男子。

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20XX年、シカゴは地獄の炎に包まれた!

○現実逃避するビジランテ
UBI製オープンワールドゲームの例に漏れず、本作にもストーリーと関係の無いサブミッションやミニゲームが数多く用意されています。しかし、数多く用意されていることがそれらの面白さを保証しているのかと言うと、決してそんなことは無い訳で・・・サブミッションとして用意されているギャングハイドアウトやフィクサー契約は、ハッキリ言って"ただの水増し要素"としか思えませんでした。ギャングハイドアウトに関しては、まだ自分で戦略を立ててクリアする余地が残されているので、それなりに楽しむことができます。問題はフィクサー契約の方ですね・・・これが恐ろしい程に面白くない。制限時間内に車を指定の場所に届けるという単調な内容のサブミッションなのですが、この単調なミッションが無駄に40以上も用意されているという・・・。一応マンネリ回避の為に内容に変化を付けてはいるのですが、その付け方またアレなんですよね。何回も車の乗り捨て&乗り換えを繰り返して(おまけに乗り換え地点到達までの時間制限あり。この時間制限が中々にシビア)ゴールに向かうミッションなど、余りにも内容がゲーム的過ぎて「どこの馬鹿がこんなこと依頼してくるんだよ・・・」と萎えさせられてしまったりと、マンネリ回避どころか逆に嫌気が差すのを早めてしまっている気すらします。

サブミッションが無慈悲な作業ゲーと化している一方で、ミニゲーム―特にデジタルドラッグは、まだ比較的ゲーム的な面白さが感じられる内容になっていたことはせめてもの救いでした。中でも、スパイダータンクというタチ○マみたいなロボットを操ってシカゴの街で暴れまくるのは中々に爽快感があって良かったです。ただ・・・面白いことは確かなのですが、作品全体で見るとデジタルドラッグ(と一部のミニゲーム)の存在そのものが雰囲気的に浮いてしまっているのも確かで、取って付けたような感じとまとまりのない感じがするのを否めませんでしたね。ポーカーやドリンクゲームといったその他のミニゲームは比較的本編の雰囲気に馴染んではいますが、前者は没個性的であり、後者は頭のおかしいスタッフが難易度設定したとしか思えない理不尽なゲームバランスによって、トロコンを狙うプレイヤーの毛根をストレスで禿げさせるミニゲームと化していたりと、どうもイマイチな内容となっていました。色々意見はあるでしょうが、ゲームのボリュームを増やす為に変なミニゲームを搭載するぐらいなら、作中世界観の保管をするイベントなりサブミッションなりをもっと増やして欲しかったというのが管理人の正直な感想です。余談ですが、自称ビジランテの39歳がデジタルトリップしてハイになり道端で寝転がっているというのは、冷静に考えてみると中々アレですよね・・・何故誰も通報しないのか。




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シカゴを牛耳る大物、ダーモット"ラッキー" クイン

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デルフォード "イラク" ウェイドと対峙するエイデン

○個性豊かな登場人物達が織り成す、尻切れトンボのパシリストーリー
本作のストーリーの感想は「微妙」の一言に尽きます。復讐に燃える男が強大な力を以って復讐相手を追い詰めていくという話の流れ自体は悪く無いとは思うのですが、物語の始まりから終わりまで小悪党臭の半端ない小物キャラの使いっ走りをさせられることに加えて、ラストのオチが余りにも予定調和的過ぎる上に張り巡らされていたctOS関連の伏線が全く回収されずにエンディングを迎えてしまうので、物足りなさをかなり感じてしまいました。次回作を見越してこのようなストーリーになったのかどうかまでは分かりませんが、最近のアサクリにおけるストーリー引き伸ばしもそうですが「もういい加減止めてくれ・・・」と言いたくなります。そのオチが大したものでないことが何となく分かるだけに、引き伸ばされれば引き伸ばされるだけプレイする意欲が減退してしまうんですよね・・・後述する『主人公の抱える問題点』も相まって、余り出来が宜しくないと言わざる得ないようなストーリーに仕上がっていたことは非常に残念でした。物語のテーマが良いだけに尚更ですね・・・。





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エイデンくんの真実その1:人によく嫌われる

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エイデンくんの真実その1:団体行動ができない

○文無しビジランテはダークナイトの夢を見るか
ストーリーそのものにツッコミ所があるゲームは星の数ほど存在しますが、本作ほどに主人公の言動や考え方に対してツッコミを入れたくなるゲームはそうそう無いような気がします。開発側は本作の主人公であるエイデン・ピアースを"シカゴを犯罪や陰謀から守るビジランテ"として位置付けることを意図しているようなのですが、エイデンの行動が余りにもその意図とかけ離れ過ぎてしまっている為、用意された立ち位置だけが一人歩きしてしまっているかのような印象を受けざるを得ませんでした。考えてみて下さい。良心の呵責もなく道行く人のスマホを片っ端からハッキングして口座から勝手に金を引き落とした挙句、その金で車(しかも盗難車!)や殺しの為の武器を購入するような人間のことを貴方はビジランテだと思えますか?管理人の答えは「No」です。

公権力を持たない者が強大な力を以って犯罪組織を追い詰めていく作品と言うと、管理人はバットマンのことを連想します。奇しくも本作の舞台であるシカゴは、名作『ダークナイト』の舞台(厳密に言えば、シカゴで撮影したというだけで劇中ではゴッサム・シティが舞台となっています)になった街でもあり、尚の事バッドマンのことを連想せざるを得ません。バットマンとエイデン―犯罪を撲滅するという共通の思想を持つにも関わらず、一体彼らはどこで差がついてしまったのか。そこで彼らの行動の違いについて考えてみました。

バットマンは自分を犠牲にし、エイデンは家族を犠牲(結果的に)にする。
バットマンは自分の私財を投げ打ち、エイデンは他人の私財を投げ打つ。
バットマンは犯罪者であろうと殺さず、エイデンは民間人であろうと殺す。


こうして比べてみると、両者には決定的な違いがあることがよく分かりますね・・・公式が掲載しているあらすじに『強大な悪意に戦いを挑む』と書かれていますが、そもそも主人公自体が悪意の塊じゃねーか!と突っ込みたくなります。本作のタイトルが『Grand Theft Auto: Chicago』ならエイデンの行動に納得できていたかもしれませんが、残念ながらそうではなかったので、プレイしていて彼の言動や考え方には終始違和感を感じっぱなしでした。特に、彼の姪の死に対する考え方が全く共感できませんでしたね・・・自らの火遊び(ハッキング強盗)が姪の死を招いたのにも関わらず、自己反省も贖罪もすることなく姪の死の責任を他人に押し付けたりと、やってることが完全にクズ野郎のそれです。いくらキャラクターデザインが良くても中身がこれでは・・・。


<<総括>>
本作は"次世代のオープンワールドゲーム"を定義する内容の作品ではありませんが、新規IPにしては中々に遊べる内容の作品にはなっており、真新しさを期待しなければ最低でも20時間程度は"スマートシティ"シカゴの滞在を楽しむことができます。ただ、本作を『革新的かつ洗練された作品』だと思って購入するとかなり肩透かしを食らうことになると思うので、『あくまで前世代機のオープンワールドゲームの延長線上にある作品』ということと、新規IP第一作目ならではの"荒削り感"を感じてしまう要素がそれなりにあること十分に理解した上で、購入するかどうかを検討されることをオススメします。次回作でのブラッシュアップに期待ですね。


総評:70点


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